ローヤルゼリーの歴史とは

ローヤルゼリーの歴史は古い

ローヤルゼリーの歴史は古く、古代からその存在は知られていたと考えられています。ローヤルゼリーの歴史の始まりについて確認しましょう。

初めて歴史に登場するのは古代ギリシア

蜂と人間のかかわりはエジプト文明の時代から始まっていましたが、ローヤルゼリーとして文献に登場したのは古代ギリシアの時代が最初です。

紀元前300年代に活躍した哲学者のアリストテレスは「動物誌」に「濃厚な蜂蜜に似た淡黄色のやわらかいもの」と記述しており、これがローヤルゼリーの歴史の始まりです。しかしながら、この時はローヤルゼリーと女王蜂の関係について詳しくは解明されておらず、ローヤルゼリーが固まり女王蜂を作りだしていると考えられていました。

クレオパトラもローヤルゼリーを使っていた?

ローヤルゼリーは古代ギリシア以外でも使われていました。一説では、世界三大美女の一人であるクレオパトラもローヤルゼリーを愛用していたといわれています。

近代におけるローヤルゼリー

「ローヤルゼリー」という名前が使われるようになったのは近代に入ってからです。今から200年ほど前にスイスの研究者であるフランソワ・ユベールが「蜜蜂の新観察」で「ゼレー・ロワイヤル」と記載してから、この名称が使われるようになりました。

ローマ法王を救ったローヤルゼリー

19世紀になると、ローヤルゼリーは普及し始めます。フランスではローヤルゼリーが薬品として認可され、注目度がさらに上昇しました。

そして、この頃、ローヤルゼリーがローマ法王の命を助けたことでローヤルゼリーの存在が世界に広まります。

当時、ローマ法王は80歳を迎え、肺炎にかかって危篤状態でした。医師たちはさまざまな治療法を試しましたが、状態は回復しませんでした。ところが、ローヤルゼリーをローマ法王に投与したところ、みるみるうちに体調が良くなり、元気な状態に回復したのです。

その後、この出来事はドイツで開かれた国際学会で発表され、さらにローマ法王が自身でローヤルゼリーに感謝を示したため、ローヤルゼリーへの関心がさらに高まりました。

ローヤルゼリーの現在

ローマ法王が国際学会でローヤルゼリーについて演説してから、ヨーロッパやソ連などを中心に世界中でローヤルゼリーが使われるようになりました。日本でも19世紀以降、ローヤルゼリーが注目を集め、サプリメントやドリンクとして使用されています。

まとめ

ローヤルゼリーは古代から現在に至るまで、多くの人の健康や美容に役立ってきました。ローマ法王やクレオパトラをも魅了したといわれるローヤルゼリーはこれからもさまざまな場面で活躍すると考えられるでしょう。